気密測定 定期報告。14(雑談あり)

エスケイハウジングでは、建築させていただくすべてのお家で気密測定を行っております。

先日も、田辺市で建築中の現場にて気密性(C値)の測定を行いました。

 

結果は 気密C値=0.15 でした。今回も安定の超高気密が確保できております。

先日お客様よりご質問がありました。「気密測定を行なって、エラーばかりが続いて計測できなかった場合、気密はめちゃくちゃ良い(C値0.1以下)と考えていいのでしょうか?」とのことでした。

結論から申し上げると、「気密がめちゃくちゃ良いか、めちゃくちゃ悪いかのどちらかの可能性が高いです。ただし良かったとしてもC値0.1以下とは限りません」となります。

気密が悪すぎる(概ねC値3.0以上)と計測できないのはなんとなく想像がつくと思いますが、良くてもエラーが頻発するようになってきます。しかしご質問者様の言う「エラーが出るからC値0.1以下」と判断するのは早計です。実際当社でもC値0.2台前半を切ってくるとほとんどの場合でエラーが頻発し、2~3回の測定でエラーなく測定できることはまずありません。ちなみに今回の現場の場合、8回測り直してようやく測定ができたと担当スタッフから報告を受けました。

また丸1日測定し続けてもエラー続きで結局測れなかったこともあり、その場合は換気口などの目張り部分に意図的に穴を開けて測り、後で計算上その穴を差し引くかたちでC値を算出したことも何度もあります。そうやって算出しても結果は当社平均値どおりのC値0.11~0.18程度と出てくることが多いです。つまり「測れないからC値0.1以下」とは必ずしも言えないということです。

さらに言えば、気密測定は風の有無などによって測定できない場合があるので注意が必要です。

 




紀南地方でもっとも古くから高気密高断熱住宅を手掛けてきた弊社の強みは、このように高水準な数値を安定的に出すことができる点です。

気密数値を語る場合、この「安定したクオリティ」が非常に重要なポイントとなります。1邸1邸の数値が安定しないようでは、お客様によっては「ハズレ」を引く可能性があるためです。

なお、数値性能だけが良くても「=体感性能も良い」という訳ではありませんので注意が必要です。数値性能と体感性能が比例していない建物はたくさん存在します。

むしろ数値性能は参考までと考え、実際に寒い日・暑い日の見学会に参加して「しっかり性能を体感できる」ことが大切です。

今後もまた報告をアップしていきたいと思います。

 

 


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