エスケイハウジングでは、建築させていただくすべてのお家で気密測定を行っております。
先日も、和歌山市で建築中の現場にて気密性(C値)の測定を行いました。
結果は 気密C値=0.16 でした。今回も安定の超高気密が確保できております。今回は1年ぶりの和歌山市での建築です。
2023年は紀北方面(主に和歌山市)からのご注文を多数いただいておりますが、現状は弊社の体制が整っていないため、遠方出張費用をいただいた上での対応とさせていただいております。
なお串本町~新宮市方面からも多数お問合せをいただくのですが、上記のように紀北方面での受注が立て込んでいるため、現状では対応いたしかねる状況となっております。お問合せ時、「新宮方面には高気密高断熱を得意とする住宅会社がいない」との嘆きをよくお聞きします。そういったお話を聞くほど是非やらせて頂きたいと思うのですが、現実にはなかなか体制的に難しい状況が続いております。
数値スペックは当たり前に公表すべき時代です
ここ2~3年は性能競争時代だったと思います。今なおその傾向は継続しており、「UA値、C値、耐震等級」などをアピールする住宅会社も増えてきたように感じられます。これは非常に良いことだと思います。何度も申し上げているように数値スペックはあくまで1つの参考でしかありませんが、それでも ①UA値 ②平均C値 ③耐震等級 ④樹脂窓の採用 最低でもこの4つを公表できずに高性能住宅を謳うことは時代にそぐわないと思います。かつてよくあった「制震ダンパーで地震に強い」「(計算根拠のない)耐震等級3相当」「外断熱だから暖かい」「(計測せずに)高気密」「●●断熱材なので快適」などというポエムは完全に駆逐されたと言ってもよいでしょう。業界としてようやく正常な方向に向かい始めたということです。「性能は数値を競うものではない」といえば正論に聞こえますが、では数値を語らずにどうやって謳い文句(高性能)の根拠を示せば良いのでしょうか。行き過ぎた数値競争は無意味ですが、数値の公表さえせずに性能を謳うのはあまりにもお客様に対して不誠実であると思います。
長期固定金利が上昇傾向。さらなる物価上昇も
しかし性能競争の裏で着実に起こっているのが物価上昇による住宅価格の値上がりです。2023年を目前に、長期金利の上昇からついに住宅ローンの金利値上がりまで始まりました。各行ともに長期固定金利商品を0.2~0.5%程度値上げしてきています。さらに追い打ちをかけるように、年明け早々からまたさらに各部材の値上げが予定されています。このことから、住宅業界は今一度コストダウンに取り組むべき時代に入ったと言えます。高性能推しの住宅会社は「ライフサイクルコストで考えると高性能住宅は決して高くない」という説明をしがちですが、もはやここまで物価が上がってくるとそうも言えなくなってきます。今や「性能を担保した上で初期コストも抑える努力が必要な時代」になりました。
この点においては当社に1日の長があると思っています。創業当初より「高性能住宅を無理のない価格で提供したい」をモットーにしてきたのが当社です。
紀南地方でもっとも古くから高気密高断熱住宅を手掛けてきた弊社の強みは、このように高水準な数値を安定的に出すことができる点です。
気密数値を語る場合、この「安定したクオリティ」が非常に重要なポイントとなります。1邸1邸の数値が安定しないようでは、お客様によっては「ハズレ」を引く可能性があるためです。
なお、数値性能だけが良くても「=体感性能も良い」という訳ではありませんので注意が必要です。数値性能と体感性能が比例していない建物はたくさん存在します。
むしろ数値性能は参考までと考え、実際に寒い日・暑い日の見学会に参加して「しっかり性能を体感できる」ことが大切です。
今後もまた報告をアップしていきたいと思います。