10月度 見学会の総括。

去る10月29日/30日は上富田町にて完成見学会を開催させていただきました。

なお今回、私の体調不良(歯痛)があり、私自らが対応できないお客様が数組いらっしゃったことにお詫び申し上げます。

今回ご来場いただいたお客様は当社のYouTubeチャンネルを見てくださっている方が多く、非常に性能面などについて勉強している人が多い印象でした。そしてようやく当社が長年訴え続けてきた「窓の重要性」についての理解も深まってきたと感じることができました。ここで今一度、なぜアルミ樹脂複合窓ではダメなのか、なぜ温暖地でも樹脂窓が必要なのかについて書いてみたいと思います。

 

通年平均して窓から4割の熱が逃げる

netsu上記はちょっと住宅性能について勉強するとよく出てくる表です。実際には上記のデータは少し古いものなので今市販されている窓(昔よりも性能が向上している)ではもう少し割合は変化し、上記の表ほどは窓からの熱損失は大きくないと言われていますが、それでも窓が一番熱的な弱点であることは間違いありません。ちなみに現在の窓においては通年平均して4割の熱が窓から逃げると言われています。これは面積比率を考えればものすごいことです。壁や天井の方がはるかに面積は大きいのに、家じゅう合わせてもたった数十㎡しか面積のない窓が全体の4割もの熱を逃がしてしまうのですから。

つまりいくら壁の断熱を強化しても窓のグレードが低ければ費用や数値(UA値)に見合った体感性能は得られないということです。

 

アルミ樹脂複合窓の最大のデメリットは内部結露

フレーム(枠)の大部分がアルミでできているアルミ樹脂複合窓の最大のデメリットは、結露しやすいことです。ここで言う結露は窓ガラスに水滴がつくことではありません。窓のフレームと構造躯体(木の柱)とが接する部分に発生する内部結露のことです。内部結露が発生すれば柱を腐らせます。そうすると耐震性は瞬く間に下がってしまいますし、そこから腐朽菌が発生しシロアリを呼び寄せることになります。

 

絶対に使ってはいけないアルミ樹脂複合窓

アルミ樹脂複合窓の中にも特に、絶対に使ってはいけないシリーズがあります。それは障子部分までアルミでできた「アルミ樹脂複合窓」です。下記の写真で私が指さしている部分、ここがアルミでできている「アルミ樹脂複合窓」は名ばかりの実質「オールアルミ窓」です。

見抜くのは意外と簡単です。そういった下位グレードの窓はその構造上、屋外側のフレームの色と室内側のフレームの色を別々に設定することができません。例えば外側のフレーム色にブラックを選んだ場合、強制的に内側のフレーム色もブラックになってしまいます。

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逆に内外でフレーム色を変えられるアルミ樹脂複合窓は、まだマシな方であるとも言えます。とはいえ樹脂窓には遠く及びませんので当社ではオススメしていません。

ちなみにアルミ樹脂複合窓で唯一、樹脂窓と同等の性能を持つシリーズがLIXIL社のTW(旧名称サーモスX)です。この窓は冬に内外気温差20℃かつ湿度50%を維持しても結露を生じない唯一のアルミ樹脂複合窓です。当社でも冬に陽の当たる南面のハキダシ窓にだけ、このTWのトリプルガラス仕様を採用しています。どうしてもアルミ樹脂複合窓を採用しなければいけない理由がある場合はこのLIXIL社TWをオススメします。

 

【オマケ】私が実際に見た・聞いたことがある窓に関するデタラメセールストーク集

  1. 「樹脂窓は耐久性が悪いです」 → メーカーは十分な耐候耐久試験をして商品を販売しています。実際、日本でも樹脂窓が採り入れられてから30年近く経ちますが、大きな問題は出ていません。
  2. 「これから日本はどんどん暑くなっていくので樹脂窓よりもアルミ樹脂複合窓の方が環境に適合します」 → 樹脂窓は寒さだけでなく暑さにも有効です。また暑さで樹脂フレームが変形等する事例は報告されていません。
  3. 「窓のグレードだけ良くても家は快適になりません!窓は使い方です!」 → 間違いではない意見ですが、冬の夜などは否応なく窓のグレード差が体感性能になって表れます。また窓のグレードが悪ければ気密性能を高めにくいです。これは使い方云々でどうにかできる問題ではありません。
  4. 「樹脂複合窓を採用しています」 → 正式名称は「アルミ樹脂複合窓」です。なぜ都合よく「アルミ」を端折るのでしょうか。正しく物事をお客様に伝えましょう。
  5. 気密測定の際には窓に目張りテープを貼る → 気密測定の際に窓をテープで塞ぐのは正しい測定方法ではありません。
 

以上、ちょっと乱雑になりましたが窓の性能がいかに大切かが伝われば幸いです。

年内にもう1度程度、完成見学会を予定しております。次はいよいよ住宅性能が如実に出る暖房運転期です。是非当社のお家の快適性を体感しにいらしてください。

 

エスケイハウジング 代表取締役社長 鈴木 基悦

 

 


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