2月度見学会の総括。

去る2月19日/20日は田辺市にて完成見学会を開催させていただきました。

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ほぼご新規様ばかりで予約が埋まった今回の見学会。予約が入りきらなかったため、友人ご夫婦には時間外枠を設けさせていただきました。

今回のお家は非常に敷地条件が厳しい立地であったのですが、その敷地を活かす設計ができたおかげで「この家いいですね~!」のお言葉を過去もっともたくさんいただいたお家となりました。

 

 

また1日目は時折吹雪になるほどの冷え込みだったのですが、終日通して1階リビングに設置したエアコン1台のみで暖房を行ないました。

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こういった場合、住宅会社は日中の良い時間帯の写真ばかり載せることが多いため、今回はあえて朝イチの写真を載せてみましょう。

エアコンは午前中が21℃設定、午後の太陽が出ている時間帯は20℃に調整したりもしました。ご覧の通り、もっとも冷え込む時間帯でも全館21℃程度/湿度50%をキープしています。日中には日射取得も加わって22~23℃程度まで上昇しました。ちなみにこのお家は南北に長細く日射取得があまりできない立地なので、条件が良い立地であればもっと温度は上昇するでしょう。

一番注目していただきたいのが、1階エアコンの暖気が直接届くはずのない2階のクローゼット内までしっかり暖まっていることです。また大開口の吹抜けがあるにも関わらず足元からしっかり暖まります(シーリングファン無稼働)。これが断熱/気密性能がもっとも顕著に表れる部分です。床暖房や各部屋にエアコンを個別設置して暖房を行なうのではなく、1台のエアコンの力が家の隅々にまで及ぶということです。

 

そして何より今回たくさんいただいた意見が「暖かさの質が今まで見た家と違う」というお声でした。

ある方は「エアコンで暖めたときのあの嫌な感じが全然ない」と言い、ある方は「暖かいのに暖房されている感じがしない」と表現されていました。これは対流熱ではなく輻射熱(遠赤外線効果)で暖まっているということです。その要因はおそらく当社の仕様が、壁の断熱だけでなく、気密性能と窓の性能をバランス良く高めているためだと思われます。仮に性能値が良いお家であっても「壁の断熱70点+窓の性能30点」と「壁の断熱50点+窓の性能50点」であれば後者の方が体感的に心地よい家になります。この要因は先日のYouTube動画でも解説したところです。

さらに湿度管理にもミソがあります。冬場の適切な室内環境は【室温20℃以上かつ湿度50%前後】と言われます。しかし見学会の際にしっかり加湿をしている住宅会社はほとんどいません。理由は簡単で、加湿すると窓に結露するからです。今回のように内外温度差が20℃も生じる環境であれば、一般的なアルミ樹脂複合窓では確実に結露が生じます。厳しい言い方ですが、当社では人間に適切な環境を維持できない窓は失格であると考えています。そうすると窓は最上級グレード以外あり得ないという結論にたどり着くのです。

 

次回の見学会は3月12日・13日に予定しております。近日またアップいたします。

 

エスケイハウジング代表取締役社長 鈴木 基悦

 

 

 


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