施工例 和歌山県田辺市 Y様邸

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主なスペック

  • ウレタン遮熱工法
  • 耐震等級3相当
  • 30坪以下

設計コンセプトとエピソード

土地探しからお手伝いさせていただいたY様。国際結婚のご夫婦で、奥様は異国の方です。明るく活発な奥様で、毎回お打合せが楽しかったです。
 
「私の国の家はこんな感じ!」とスマホでご紹介してくださり、内装はその雰囲気を再現するかのような真っ白基調のコーディネートとなっています。しかしせっかくはるばる日本にお越しいただいたのだからと、私の方からも日本を感じさせる和室をご提案しました。あえて化粧柱を見せる演出と、地窓の外には置石と植栽をしてさらにその雰囲気を強調する予定です。
 
しかしこのお家の最大の見せ場は、コストと解放感の両立です。一切の無駄を排し、なるべく延床面積をコンパクトにしてコストを抑えつつも、解放感を感じさせるために玄関土間をやや大きめに設計してリビング・和室とつながる、土間リビング的な演出としました。結果、約30坪という総面積ながらも非常に解放感のある空間を実現することができました。「この家は35坪です」と言われてもおそらく誰も疑わないでしょう。ただし、こういった間取りは高気密/高断熱/高遮熱の高い基本性能があってこそ成し得るものであり、一般的な住宅性能では空調の効きが非常に悪くなるため注意が必要です。
 
お客様のご希望を叶えつつも建築面積をなるべく少なめに抑えることは、私の設計者としての最大のテーマです。面積が大きければ大きいほど、建築費用も光熱費も固定資産税も高くなります。おまけに空調の効きも悪くなるため快適性も損ないます。外観デザインを優先しすぎた凹凸の激しいデザインなどが重なれば、それらに加えて耐震性までガタ落ちです。
 
「大きい家=良い」というのはもはや古い価値観なのかもしれません。これからの住宅は「いかに広く見せるか、広く使えるか」です。

 
(コメント: 営業/設計担当 鈴木 基悦)