施工例 和歌山県田辺市 M様邸

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主なスペック

  • ウレタン遮熱工法
  • 耐震等級3相当

設計コンセプトとエピソード

様々な住宅会社を比較した上で当社に決めていただいたM様。土地探しからでしたが土地はご自身で決めてこられた上でのご相談でした。もともと当社が本命だったとのことですが、当社よりもずいぶん安い提案の住宅会社もあり、少し揺らいだときもあったそうです。しかし充実した標準仕様(=オプションが少なく済む)とその仕様グレードの高さが決め手になり、やはり当社でとのお言葉をいただきました。
 
ご予算的な希望もあり、設計のテーマは「延床面積30坪以下」。しかし「和室が好きなので大きめの和室が欲しい」とのご要望もあり、一般的なサイズのLDKに加えて大きめの和室を設けるとなると30坪には絶対に収まりません。なのでリビングをタタミ敷きにした「タタミリビング」を提案しました。リビング入口の3本の化粧柱はタタミとの境を印象付けるためにあえて提案しており、構造的な意味はありません。この提案によって各所に収納をたっぷり確保しながらも18帖を超えるLDKを実現できました。ちなみにこのお家、ご家族構成ゆえに2階に4部屋を設けており、30坪以下ながら4LDKになっています。廊下を徹底的に減らすことで寝室7.5帖とWIC、3つの子供部屋も各室とも約5帖を確保することができました。
 
周囲の景観と間取りのご要望を考慮し、外観デザインは和モダンを提案しました。この敷地は写真のように斜め方向から家を見ることになるので、そこにあえて下屋を設けて意図的な”垢抜けなさ”を加えることで、どこか懐かしい外観に仕上がりました。方位は非常に良いためリビングにはハキダシ窓を連ねて配置し、存分に日射取得できるよう設計しました。3月初旬に行なった完成見学会では、無暖房でも室温24℃/湿度45%程度をキープし、ご来場者様全員の口から「暖かい!」とお聞きすることができました。本来であればそれらのハキダシ窓の前に植栽を植えて目隠しを作る提案になっていたのですが、建築中に敷地境界に目隠しフェンスを設置する計画に変更されました。撮影のタイミングにより外構工事が中途半端な状態なのが唯一心残りです。
 
この見学会を終えたあと、ご来場者様から「(このお家のように)30坪以下で設計してほしい」とのご依頼を数件いただきました。よく坪単価の安さを強調する住宅会社がありますが、仮に坪単価が安くとも無駄を省いた設計ができず家をコンパクトできなければ結果、お値段は高くなります。当社は決してローコスト住宅ではないため坪単価で言えば50~55万円/坪にはなりますが、自由設計の注文住宅であるためこのように設計を徹底的にこだわることで、トータルコストを低く抑えられるようになっております。和歌山ではトップレベルの高気密高断熱(UA値0.50程度 / C値0.2程度)を実現しつつもコミコミ2000万円アンダーを実現します。
 

(コメント: 営業/設計担当 鈴木 基悦)