エスケイハウジングでは、建築させていただくすべてのお家で気密測定を行っております。
先日も、上富田町にて建築中の現場にて気密性(C値)の測定を行いました。
結果は 気密C値=0.18 でした。
この物件はご希望により、久々にお施主様の立会いのもとでの気密測定でした。
当ウェブサイトにも記載しておりますように、ご希望であればお施主様立会いでの気密測定も全然OKです。不正な気密測定を行なっていない自信がある住宅会社であれば、施主立会いでの気密測定を拒否することは当然ないでしょう。
ただし工事工程優先のため、日時指定はご遠慮いただいております。またお施主様以外の人の立会いもご遠慮願います。
過去最大級の新築補助金が出ます。
「こどもみらい住宅支援事業」から始まった、ここ3年ほどの子育て世帯への新築住宅補助金。基本的には80~100万円の補助金が受けられることが一般的だった訳ですが、昨年からの着工戸数の激減を受け発表されたのが、2025年の新築住宅補助政策「子育てグリーン住宅支援事業」です。
ざっくりまとめると以下のようになります。
GX志向型住宅(※)に対応 → 160万円
長期優良住宅に対応 → 80万円(建替の場合+20万円)
ZEH水準住宅に対応 → 40万円(建替の場合+20万円)
言わずもがな、明らかに目玉となるのはGX志向型住宅の160万円ですね。
しかももう1つのキーポイントとして、長期優良住宅やZEHでの補助金はあくまで「子育て世帯が対象」なのですが、GX志向型住宅の補助金は「すべての世帯が対象」となっている点です。これはつまり今まで補助金の対象外であったシニア世帯やセカンドハウス建築においてもこの大きな補助金が受けられるという意味と考えられます。
(この記事執筆時点の2024年12月31日現在、まだ全詳細が発表されていないため、確たることは言えませんが)
しかしGX志向型住宅の技術的ハードルは高い。
しかし過去最大級の補助金はそう簡単には受け取らせてもらえません。というのも、GX志向型住宅の技術的ハードルは非常に高いものとなります。
条件その① 断熱等級6以上
現在注文住宅の主流となっているのが断熱等級5。UA値で示せば0.60~0.47w/㎡Kになります。ここ和歌山県においてはUA値0.60~0.52程度が注文住宅の大多数ではないでしょうか。その程度の数値であればさほど特殊な部材などを使用せずとも(つまりコストを抑えながらも)簡単にクリアできる数値だからです。
しかしGX志向型住宅で求められるレベルは断熱等級6。これは一般的には「超高断熱」と呼ばれるレベルであり、全館空調を達成するためには必須となる水準でもあります。UA値で示せば0.46w/㎡K以下となります。
条件その②及び③ 1次エネルギー消費量の削減率が35%かつ100%以上
ここは話が難しいので端折りますが、超簡単に言えばこれは「太陽光発電をある程度の容量搭載しないと達成できない数値」という意味です。
当社ではもう10年も前から「太陽光発電は次なる時代の住宅としてマストですよ」と訴え続けてきました。おかげ様でここ10年、当社では太陽光発電を全棟搭載しております。つい近年まで、中には今でも太陽光発電を否定する住宅会社もいたようですが、これでもまだ太陽光発電を否定できるのでしょうか…。
太陽光発電はきちんと計算ができる人なら当然に「載せた方が得(むしろ「載せない人が損をする」)」という結果を導けます。
ちなみに話がズレますが、当社では太陽光発電のリースはオススメしておりません。簡単に言えば、一番オイシイ部分をリース会社が吸い取り、リスクの大きくなった残りの出涸らしがもらえるような状態だからです。
もうこのGX志向型住宅が発表された以上、太陽光発電の搭載は完全にマストであると日本国が明言したようなものです。
エスケイハウジングはGX志向型住宅の基準をクリアできますか?
このGX志向型住宅の補助金政策が発表されてすぐ、2024年に建てさせていただいた24棟のお家すべてをチェックしてみました。
画像がランダムに抽出した1物件の性能値です。
ご覧の通り、当社では標準仕様にてGX志向型住宅の基準をクリアしております。24棟全棟がクリアできておりました。
個別の計算が必要となるものなので今後も全物件が標準仕様でクリアできます!とは断言できませんが、基本的には標準仕様にてクリアできるものと考えていただて差支えありません。
【次回予告】
次回コラムでは今一度、補助金を受ける際のスタンスと、住宅会社が語らない落とし穴について解説したいと思います。
紀南地方でもっとも古くから高気密高断熱住宅を手掛けてきた弊社の強みは、このように高水準な数値を安定的に出すことができる点です。
気密数値を語る場合、この「安定したクオリティ」が非常に重要なポイントとなります。1邸1邸の数値が安定しないようでは、お客様によっては「ハズレ」を引く可能性があるためです。
なお、数値性能だけが良くても「=体感性能も良い」という訳ではありませんので注意が必要です。数値性能と体感性能が比例していない建物はたくさん存在します。
むしろ数値性能は参考までと考え、実際に寒い日・暑い日の見学会に参加して「しっかり性能を体感できる」ことが大切です。
今後もまた報告をアップしていきたいと思います。