「高気密」はどれも同じではありません。

当社が15年以上も取り組んできた「高気密高断熱住宅」

「良い断熱材を使う」という「高断熱」については、都市部などではすでに一般的になりつつありますが、未だに理解されていないのが高気密です。

「高気密」、つまり、密閉性を高めた隙間の少ない工法ということです。

どんなに性能の良い断熱材を使用しても、隙間がたくさんある工法で組み上げられてしまうと、その効果は発揮されません。

隙間からどんどん熱は漏れ出し、また外部からの熱がどんどん流入し、断熱材の効果を半減させてしまいます。また、内部と外部の空気が触れ合う部分には結露が発生しますから、気密性の低い住宅は結露が壁の中でも起こり、その水滴が木材に付着することで家の構造体を弱らせ、白アリなどを寄せ付けやすくしてしまいます。

なお、当社の住宅は窓だけでなく壁の中においても一切の結露を発生させないのが特徴です。それは気密性の高さと結露しない断熱材(空気を通さない断熱材)、そして24時間計画換気システムによる恩恵です。

 

それだけ大切な「気密性」なのですが、具体的に「この基準をクリアすれば高気密」などという条件が今の日本にはまだ存在していません。

それはつまり、何の根拠もなく「ウチは高気密高断熱住宅です!」と言い張って宣伝しても、別におとがめはないということです。

だからこそ、皆さまには「本物の高気密住宅」を選んでいただきたいと思っています。

 

では当社はどういった根拠をもって「本当の高気密」だと自負しているのかをご説明します。

気密性は専用の機器で計測し、数値で示すことができます。その数値は大きな指標になります。

気密性を表す数値は「相当隙間面積」や略して「C値」などと呼ばれ、数値が小さいほど高気密(気密性が良い)であることを表します。

一般的にハウスメーカーなどで高気密を謳っている住宅の場合、このC値が2.0以下であることを根拠にしていることが多いようです。また、一般の工務店においてもC値が1.5程度を切ってくるとそれは自慢の1つとして宣伝に使われたりしています。

ちなみに全国規模のハウスメーカーの中ではもっとも熱心に高気密住宅に取り組んでいる、そしてそれを最大の売りにしている某I社では、その数値が0.59程度だそうです。(もちろんお家によって様々なので、その数値は一例です)

何気に「0.59」という数値は、高気密を知る者にとっては「おぉ、なかなかやるな!」と声を上げたくなる数値です。

では当社のお家ではその数値はどうなるのでしょうか。

先日、現在建築中のお家で改めて計測してみた結果が以下の通りです。

14.11.13-気密測定

写真が小さくて申し訳ないのですが、見てわかりますでしょうか。

C値は0.4という数字になっています。しかしこの記録用紙には切り上げてこう表現されただけであって、実際の数値は0.358でした。

気密測定に使用したお家はごく一般的なファミリー向けの間取りなので、この数値が当社標準の数値と考えていただいて結構かと思います。

手前味噌ですが、この数値は他社で見たり聞いたりしたことは一度もありません。

 

以上をもって、当社では「高気密」を自負しております。

このように、「高気密」を謳う住宅を見る場合、必ずその「高気密」に数値的な根拠があるのかどうかをしっかり尋ねるべきです。

見学会などで営業マンに「おたくの会社のお家、C値はどれくらいですか?」などと尋ねてみましょう。

単なるセールストークではなく、本当に「高気密」を売りにしている会社の営業マンであれば

「いや~それは測ったことはありませんが~」

「家によって全然違うので・・・・」

ましてや「すいません、C値って何ですか?」

などという答えは間違っても返ってこないでしょう。

 

また、「高気密な施工」はその会社の技術力がもっとも顕著に表れる部分でもあります。

高断熱」はある意味、どの会社だってできます。単にグレードや性能の良いとされる断熱材(=商品)を使用すれば、それだけで「高断熱」だと謳うことはできるからです。

しかし「高気密」を作り上げるのは商品ではなく人の手であり、その会社の持つノウハウによる部分がもっとも大きいのです。

この点において当社は15年以上のノウハウと経験があります。

単に気密の良い窓サッシ等を使用したところで「高気密住宅」と呼べるレベルのものには決してなりません。(もっとも、気密断熱性能に優れたサッシを使うのはどんなお家であれもはや「当たり前」というレベルなのですが・・・・)

実際に現場で作業をする職人さんたちに徹底してこの高気密住宅の理屈を説明して理解させ、それに応じた特別な工法での作業をしてもらい、初めてこの「高気密高断熱住宅」は完成するのです。

 

このように、「高気密高断熱」といっても実はピンからキリまであります。

くれぐれもセールストークだけに流されず、確かな目をもってしっかりと確認されることをオススメします。

そしてせっかく”高断熱住宅”を選ぶのであれば、しっかりと気密にも配慮された「高気密高断熱住宅」をオススメします。

 

 

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